パワーステアリングギヤ交換及び調整
発生年月日 2015年3月25日
発生時の走行距離 199755km
実施年月日2016年6月20~2016年6月29日
整備実施日の走行距離 221265km
そんなに気になるほどではないので、現在まで使用。
状況及び症状
舗装道路の凸凹時速70km~80kmで走行すると小さくシミー発生。
各部点検交換及び調整の結果
1、車体をジャッキアップしてタイヤをゆすり各部のガタ点検点検するが、ガタは無い。この確認方法では、ガタの有るところが発見出来ない。
2、ピットマンアームより、リレーロッドエンドを切り離し、ピットマンアーム先端部赤丸にダイヤルゲージをつけバックラッシュを測定すると
赤丸部0、6mm有る。
※ダイヤルゲージを当てた表面は、鍛造加工表面思われるので、測定数値は、正確ではありません暫定測定値とします。
3、パワーステアリングギヤを取り付けてある状態で、セクターシャフトアジャスティングスクリューを調整する。
この場合総合プレロードを確認できないので勘で調整する。リレーロッドエンドをピットマンアームに取り付けテスト走行を行う。シミーは直るが、ハンドルを回そうとする若干重い。
4、パワーステアリングギヤの中古予備品が有るので、単品の状態で修理書通り総合プレロードを確認しながらセクターシャフトアジャスティングスクリューを調整する。
中古の予備品のバックラッシュは、0、65mmあったので
可動範囲内で総合プレロードを基準値7、5~11kg・cmに調整する。
<下画像>赤矢印がセクターシャフトアジャスティングスクリュー
5、中古予備品のパワーステアリングギヤに交換する。そのときピットマンアーム側のリレーロッドエンドを動かすとゴリゴリ感が有り、引っ掛かりが有るので、今回左右ロッドエンドを交換する。
取り外したリレーロッドエンドロッドエンド
6、リレーロッドエンド、パワーステアリングギヤを交換する。
パワーステアリングギヤ取り外し品は、総合プレロード基準値7、5~11kg㎝に調整し、予備品として一応保管する。
中古予備品取り付け後、ピットマンアーム先端部にダイヤルゲージを付けバックラッシュを測定すると0、15mm
(修理書にバックラッシュ基準値、記載されていない。)
7、パワーステアリングギヤ用オイルを規定量入れる
8、テスト走行を行う
結果
シミー発生せず。ハンドル回転も軽くなる。
作業終了
その後の点検
2016年8月23日
走行距離 223756km
中古品のパワーステアリングギヤを取り付けた為バックラッシュ量の変化が気になり点検した。
パワーステアリングギヤ取り付けネジの締まり具合点検4箇所OK
ピットマンアームよりリレーロッドエンドを切り離す。
マグネットスタンドとダイヤルゲージの位置。
今回のバックラッシュの値0、09mm。
鍛造加工表面と思われる前回のバックラッシュ測定値0、15mmと今回のバックラッシュを測定0、09mmの差はないと判断。
パワーステアリングギヤバックラッシュ変化無しと判断。
パワーステアリングギヤこのまま使うことにする。
2020年9月3日
走行距離263187km
ステアリングギヤ総合プレロードが気になったので点検した。
結果0、5kgプレロードがほとんど利いていない。
再度ステアリングギヤ総合プレロード調整する。
修理書ウォームシャフトの起動トルク基準値7、5~11kgに対し
9、5kgにしました。
走行した時の感じのハンドルは、以前よりシッカリしたような感じで、ハンドルを回した時も重いと
言うような事はなく、走行して安定感がある。シミー発生しない。
70Vと比べても同じくらい。
2020年9月5日
走行距離263338km
今回で作業全て終了としますが、シミー発生した場合は、各部のガタ点検、ステアリングナックルベアリングのガタ点検
(毎回12か月定期点検整備記録簿通りガタ点検)とステアリングギヤ総合プレロード点検(バックラッシュ測定含む)&ステアリングナックルベアリングプレロードを点検し
ホイールアライメント点検はデーラー依頼にする事にします。
2023年4月6日
車検時サイドスリップ確認問題なし。
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